《SDGs事例》コニカミノルタ| ”課題提起型デジタルカンパニー”を目指して。

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【更新日:2021年9月15日 by 三浦莉奈

コニカミノルタ株式会社(以下、コニカミノルタ)は、複合機やカラー印刷システムなどのオフィス機器や、デジタルX線画層診断システム、パルスオキシメーターなどの医療機器など、さまざまな分野の事業を展開しています。創業当時はカメラや写真用のフィルムを取り扱っていましたが、その技術を活かして現在は、プラネタリウムなどの産業にも力を入れています。

コニカミノルタはSDGsの取り組みにおいても評価され、2019年に日本経済新聞社が実施した日経SDGs経営大賞で大賞を受賞しています。最先端の技術を積極的に取り込み、強みとするデジタル技術と融合させることで社会課題の解決に取り組む姿勢が評価されました。

このページでは、コニカミノルタの事業内容をはじめ、SDGs戦略や活動まで、幅広く紹介していきます。

【引用】基本情報 – 企業情報 | コニカミノルタ

コニカミノルタの概要

コニカミノルタはデジタル機器を中心に幅広く事業を展開しています。現代社会においてさまざまな産業のデジタル化は必要不可欠です。コニカミノルタはそのような社会が変革する時代をリードする企業を目指しています。

また日本だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、中国などのアジア圏にも事業を広げており、世界で活躍する企業です。

コニカミノルタは研究・開発にも力を入れており、地球環境に配慮した技術や最先端の光学技術を常に創造しています。

設立年 1936年
従業員数 43、961名
売上高 9、961億円
事業 ①オフィス事業 ②プロフェッショナルプリント事業 ③ヘルスケア事業 ④産業用材料、機器事業

*2020年度時点

(引用ごあいさつ – 企業情報 | コニカミノルタ (konicaminolta.com)

コニカミノルタの主な事業

コニカミノルタの主な事業は、①オフィス事業 ②プロフェッショナルプリント事業 ③ヘルスケア事業 ④産業用材料、機器事業に分けられます。

①オフィス事業

オフィス事業では、複合機とITサービスとの組み合わせにより、オフィス環境の課題解決や最適化に貢献するソリューションを提供しています。

②プロフェッショナルプリント事業

プロフェッショナルプリント事業では、産業印刷、マーケティングサービス、プロダクションプリントをはじめとした印刷産業を展開しています。さらに、印刷業務の効率化を図るサービスを提供しています。

③ヘルスケア事業

ヘルスケア事業では、病院やクリニックなどで使われている医療ITや画像診断ソリューションの提供をしています。これらの事業が医療のデジタル化、ネットワーク化を支えています。

④産業用材料、機器事業

産業用材料、機器事業では、世界最先端のコア技術を活かして、産業や社会の期待に応える高付加価値な材料や機器の開発、提供を行っています。具体的な商品は、産業用光学を活かした計測機器、プラネタリウムなどの映像ソリューションです。プラネタリウムに使用されている光学式投映機は「Infinium Σ(インフィ二ウム シグマ)」は最新鋭の機器です・吸い込まれるような漆黒の空に、明るく輝く星々が再現されています。

コニカミノルタの経営理念

コニカミノルタは「新しい価値の創造」を経営理念として、お客さまへの約束を第一に、特にビジネスの現場を支える活動に取り組んでいます。また、グローバル企業としても持続的に成長していくために、社会から支持され、必要とされる存在であり続けることを目指し、「地球環境問題の解決」と、この地球に生きる人々の豊かさ「Quality of Life」に貢献することを目標としています。新たな研究や技術の開発を行う進化し続けるイノベーション企業でもあります。

コニカミノルタとSDGs

直接関係するSDGs

作成:SDGs CONNECT編集部

コニカミノルタが着目する社会問題

コニカミノルタはSDGsや、マクロトレンドから、2030年に想定される社会・環境課題を洞察し、「解決すべき社会・環境課題」と「コニカミノルタの事業成長」の両評価軸でマテリアリティ分析を行い、取り組むべき5つのマテリアリティ(重要課題)を2020年に新たに設定しました。

①働きがい向上および企業活性化

産業構造が変容し、必要とされる労働力に偏重が見られることで、多くの経済圏において労働力が不足することが予想されています。そこで、コニカミノルタではデジタル技術を使った働き方のソリューション提供をし、お客様企業の生産性向上と創造的な時間の創出を目指しています。また、現場で働く人のワークフローを変革する製品・サービスの提供により、お客様企業のサプライチェーンでの生産性とお働きがいの向上にも貢献しています。

②健康で高い生活の質の実現

先進国では、高齢化によってさまざまな疾患による患者数が増加し、それに伴って、医療や介護への需要の拡大や社会保障費の増大が予測されています。また、過疎地や途上国では、医療・介護へのアクセスが制限されることが懸念されています。コニカミノルタでは、さまざまな技術の提供により、医療サービスの向上、疾病予防、 疾患の早期発見に貢献し、医療費を削減するなど、医療・介護技術サービスの開発と効率化を推し進めています。

③社会における安全・安心確保

サイバー攻撃や情報保護に関する社会的な不安の高まり、また都市犯罪や自然災害の発生により、生活へのリスクへの対応が求められています。そこで、コニカミノルタではガスなどを可視化する製品・サービスの提供により、お客様企業の現場および社会の安全・安心向上に貢献しています。また、高度な計測、検査を可能にする製品・サービスの提供をすることで、お客様企業の品質確保を実現しています。

④気候変動への対応

パリ協定の合意のもと、気候変動の影響を最小限に抑えるために、世界中が脱炭素社会を目指して動き出しています。脱炭素社会を目指すには再生エネルギーの促進や抜本的なエネルギー推進など産業全体のエネルギー構造が大きく変わります。コニカミノルタでは、製造プロセス変革でお客様・社会エネルギー・CO2負荷軽減を目指します。具体的には、DXを利用したお取引先の環境負荷低減支援の提供により、ペーパーレス、ユビキタス社会の実現に貢献します。

⑤有限な資源の有効利用

世界の人口増加に伴い、人間が必要とする資源の消費量はかつてないほどに増加しています。限りある資源を有効に活用するために、コニカミノルタでは、資源の無駄を減らすだけでなく、ワークフロー、サプライチェーンの最適化によるロスの削減に全力しています。

コニカミノルタでは、各マテリアリティごとに「2030年の目指す姿」を定め、中長期的な価値創出の方向性を明確にしています。5つの待てリアリティをもとに、事業成長とサスティナビリティを総合した取り組みが評価されています。

コニカミノルタのSDGs戦略

コニカミノルタは、環境も企業も持続的に成長していく必要があると考えています。要するに、社会のサステナビリティを追求することは、企業のサステナビリティを高めていくことにもつながります。そして地球環境の破壊によって社会が乱れれば、経済・金融に影響を及ぼすということです。サスティナビリティ経営のためには「人間社会にとっての新しい価値の提供」と「事業の成長」をともに両立して実現するアプローチを継続していくことが必要です。コニカミノルタの強みであるIT技術を活かしてイノベーションを止めることなく、社会問題の解決に貢献しています。

コニカミノルタのSDGs取り組み

一部ではありますが、コニカミノルタのSDGsの取り組みを紹介します。

上記のように、コニカミノルタは数多くのSDGs目標を掲げています。持続可能な社会をつくりあげるために、コニカミノルタは「今、何を成すべきか」を深く考え、事業にもサスティナビリティな活動にも取り組んでいます。

外部からの評価

コニカミノルタは、日経SDGs経営大賞で大賞を受賞するなどその取り組みが評価されていますが、それ以外にもさまざまな評価やサスティナビリティ関連の表彰を受けています。一部ではありますが、いくつかご紹介します。

①2020年12月に国際的なサスティナビリティ格付け機関である、国際NGOのCDPより 最⾼評価の「気候変動Aリスト」企業に認定されました。CDPとは、気候変動など環境分野に取り組む国際NGOで、2000年に設立されたプロジェクト「カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト」がその前身となっています。

引用:社外からの評価 – サステナビリティ | コニカミノルタ (konicaminolta.jp)

②2020年1月にSAMサステナビリティアワード2020において「シルバークラス」に選定されました。

引用:社外からの評価 – サステナビリティ | コニカミノルタ (konicaminolta.jp)

③2020年1月にカナダのCorporate Knights社が発表する「2020年 世界で最も持続可能な100社」に2年連続で選定されました。

④2020年8月に戦略的なIT活用に取り組む企業を選定する「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)2020」に選定されました。

以上のことから、コニカミノルタは国外からもそのサスティナビリティな活動が大きく評価されていることがわかります。

(引用:社外からの評価 – サステナビリティ | コニカミノルタ (konicaminolta.jp)

コニカミノルタのSDGs関連ウェブページ

まとめ

コニカミノルタの事業は私たちの生活になくてはならないものになりました。生活に密接な事業を行っているコニカミノルタだからこそできる抜本的な事業改革と社会変革が、持続可能な社会の実現へと繋がっていることがわかりましたね。わたしたちもよりよい未来のために「今」なにをするべきか考え、行動しなければなりません。一つひとつ小さなことから始めていきたいですね。

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