【更新日:2021年3月24日 by 佐野 太一】
株式会社MTGが展開する「温肌」をビューティーコンセプトに、女性のチャレンジを応援するコスメブランド『ON&DO』が、国際女性デーの2021年3月8日に開催したオンライン配信イベント「WOMEN’S VITAL CONVENTION」のアーカイブ動画を公開しました。
多様性が求められるいまの時代をリードする、起業家やキャピタリストの女性たち8名が登壇し、テーマ ごとに4つのトークセッションが行われました。各セッションのアーカイブ動画は下記より視聴可能です。
URL: https://youtu.be/BKBVoGa0ozQ
◆イベントの様子
Session 1 「Culture & Social」(https://youtu.be/r3zfZ0wfv7s)
龍崎 翔子(りゅうざき しょうこ)株式会社 L&G GLOBAL BUSSINESS,Inc 代表取締役
山代 エンナ(やましろ えんな)イラストレーター、アーティスト
19歳で起業し、HOTEL SHE など、数々の話題のホテルを世に送り出してきたホテルプロデューサー龍崎翔子さんと、数多くのアーティストのアートワークを中心に幅広い活動を続けているいま最も注目されているイラストレーターの山代エンナさんが対談。
リアルに会ったのは初めてにも関わらず、初めて会った気がしないと意気投合したおふたり。「多様な社会だからこそ課題に思っていることは何か?」という質問に対し、共通して「教育機会の充実」と話しました。
龍崎さん:「起業後、手探りで様々なことを学んでいったので遠回りした。起業を目指す人が、当たり前に学べることを学べる場や情報源があればいいと思った」
山代さん:「教育現場で、人との関わり方など社会に出て必要なことを学べたらとてもいいと思った」 若くして起業したおふたりだからこそ感じる社会課題についてトークが繰り広げられました。
Session 2 「Femtech&Femcare」(https://youtu.be/dM9v3qVdAzE)
坂梨 亜里咲(さかなし ありさ)MEDERI 株式会社 代表取締役社長
西本 美沙(にしもと みさ)ランドリーボックス株式会社 CEO
26歳から始めた不妊治療きっかけで起業した坂梨亜里咲さんと、女性の健康問題をテクノロジーで解決するフェムテックに特化したメディアコマースのスタートアップを立ち上げた西本美沙さんが対談。日本の“フェムテック”に対する意識が低いことが問題だとお考えのおふたりが、女性の特有の体や健康に関する最新のテクノロジーについて解説。
「10 年後どんな社会にしたいか?」という質問に対し、
西本さん:「ジェンダーレスになってほしい。個々で違いを求めるようになってほしい。」
坂梨さん:「女性ばかりだけでなく、男性のプロダクトも作りたい。2030 年には“オムテック”を作りたい。」 と、ジェンダーに関わらず身体や性の悩みを誰もが打ち解けやすい環境を整えられる未来を語りました。
Session3 「Diversity Management」(https://youtu.be/GGpIonxf1QM)
江原 ニーナ(えはら にーな)ANRI シニアアソシエイト
矢澤 麻里子(やざわ まりこ)株式会社 Yazawa Ventures 代表取締役
独立系ベンチャーキャピタル「ANRI」で最年少の女性キャピタリストとしてスタートアップベンチャーへの投資 を担当している江原ニーナさんと、出産後にシード特化型ファンド「Yazawa Ventures」を設立し、女性の社会活躍の支援を目指す矢澤麻里子さんが対談。
「どうしてキャピタリストになろうと思ったのか?」という質問では、
矢澤さん:「アメリカにいる際に、スタートアップの話を聞いてロマンを感じて興味をもったのがきっかけ。どんな大きな企業でも“Day1”があり、そういった会社を応援していかないと今後の日本が危ないのでは?と強く感じたのがきっかけでした。」
江原さん:「留学した際に、若い男性の先生が“自分がフェミニストだ”という言葉を聞いて、“フェミニスト”がその人らしく活躍できる社会をつくる人を指す言葉というのを知り、興味を持ったのがきっかけ。どんなサービスにも“Day1”があるというのが好きで、そこに携われるのがいいなと思いはじめました。」と答え、「女性キャピタリストが増えなければ女性起業家も増えない。だからこそ、自分がやらなければいけない」、という共通の使命感を力強く語りました。
Session 4 「Vital Life」(https://youtu.be/ZB92PjuFk4Y)
柴田 陽子(しばた ようこ)柴田陽子事務所 代表取締役
山本 未奈子(やまもと みなこ)MNC New York 株式会社 代表取締役 / 株式会社 Bé-A Japan 代表取締役
渋谷ヒカリエ、東急プラザ渋谷など大型商業施設から、ローソン「Uchi Cafe’ SWEETS」など、日本を代表す る数々の大手企業のブランディングに携わってきたブランドプロデューサーの柴田陽子さんと、クラウドファ ンディングで 1 億円の支援を集め、生理の日にナプキンがいらないというコンセプトで開発された画期的な超 吸収型生理ショーツ「Bé-A《ベア》シグネチャーショーツ」を立ち上げた山本未奈子さんが対談。
お互いの性格タイプが違うからこそ相談もしやすいと、プライベートでも親交があるというおふたりの対談 は、終始和気あいあいとした雰囲気で行われました。
社会の第一線で活躍しながらも母親としての顔を持つおふたりに「次世代の子供たちにどんな社会を残したい か?」と投げかけると、
柴田さん:「愛情豊かな環境にしたい。それぞれが独立しながらみんなが応援できる社会にしたい。」
山本さん:「女性が諦めることのないよう性教育を充実させたい。環境問題に向き合って、次世代が生きやすい社 会をつくっていくことが使命だと思っています。」
と、持続可能な未来へ向けての熱い想いを語ってくれました。
イベント概要は以下の記事を参照。
起業家やキャピタリストなど活躍する舞台は違っても、時代をリードする女性たちは「次世代が生きやすい社会をつくっていきたい」 という共通の思いについて語った。発信力を持つ女性を中心に、SDGsゴール5「ジェンダー平等を実現しよう」達成に向けた動きが各業界で活発になりつつある。
ゴール5について詳しく解説した記事はこちら。
SDGs CONNECT ニュース/イベントライター。立教大学でジャーナリズム論を主に研究。記事執筆の傍ら、陶芸制作にも取り組んでいる。好きな食べ物はメロン。