SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」で解決するべき問題点を紹介

##SDGs目標15#環境 2022.04.26

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SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」はさまざまな問題を抱えています。

SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」が抱える問題をこのまま放置すれば、陸上の豊かさや陸に住む生物の多様性が急速に失われてしまいます。

そこで今回はSDGs15「陸の豊かさも守ろう」の問題点を徹底解説し、SDGs目標15を達成するための解決策を紹介します。

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SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」とは

SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」は世界の陸地の自然や生物を守ることに目標をおいています。

私たち人間は、自然から出来たもので生活用品を作ったり、自然に生息している生物のおかげで生活出来ている人もいるなどさまざま恩恵を自然から受けています。

そんな自然を守るために世界中でさまざまな取り組みが行われているのです。

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SDGs目標15の抱える3つの問題点

SDGs目標15の世界の問題点

毎年約330万ヘクタールの森林が減少している

世界の森林面積は約39.9億ヘクタールで、これは世界の陸地のうち30.6%の面積に値します。

ですがこの森林面積は毎年減少傾向にあります。2010年から2015年までの平均の変化からみると、毎年約330万ヘクタールの森林が減少しているのです。

面積が大きく、アジアやヨーロッパ等では増加の傾向がみられています。

約4万種の野生生物が絶滅に瀕している

国際自然保護連合が作成しているレッドリストでは、2021年10月の時点で38,543種類の野生生物が絶滅の恐れが高い種として記載されています。

ですがレッドリストは分類で分けられていますが、すべての種類を確認しているわけではありません。

調査が不十分な魚類などは今後増加する可能性がある種が多いので安心はできません。

砂漠化

砂漠化には2つの要因があるとされています。

「気候的要因」 地球的規模での気候変動、干ばつ、乾燥化など
「人為的要因」 乾燥地の脆弱な生態系の中で、その許容限度を超えて行われる人間活動など

砂漠化の要因となっている人間活動による土地への圧力は、乾燥地に住む人口にも密接に関わっています。

乾燥地に住む多くの人々の農業や生活などの人間活動が、脆弱な土地への圧力となり、更に土地の劣化を進行させるという悪循環となっているのです。

人為的要因により砂漠化が進んだ場合、乾燥地で農業や生活をしている人がその場で仕事や生活が出来なくなり離れていくことで、更に砂漠化が進むという悪循環になっています。

SDGs目標15の日本の問題点

森林面積は数十年変化なし

日本の約7割を占めている森林面積はここ数十年で変化はありません。

人の手で育てる人工林が増えているのが現状です。

ですが人工林が増えているからといっていいことではなく、それは日本の資源が使われていないということになります。

下記のグラフは世界の伐採率です。

今では外国産の安く、大量購入できる木材が増えたことで日本の人工林を使わない現象が起きています。

4000種の動物が絶滅に瀕している

日本のレッドリストでは2020年時点で3716種の動物が絶滅の恐れがある種として記載されました

日本では平成27年度から生息状況の悪化等によりカテゴリーの再検討が必要な種は、時期を定めず必要に応じて個別に改訂することとしていて、2020年は5回目の改訂版として作成されたものになります。

砂漠化

日本は砂漠化による影響のある開発途上国が、砂漠化に対処できる計画や戦略を策定・実施しています。

砂漠化対処への日本政府の取り組みとしては

(1)国際機関への拠出

(2)二国間援助

(3)NGO支援を通じた草の根レベルの協力

具体的な内容として、水資源保護、森林保全・植林、農業開発、能力開発・教育等の分野への技術協力、砂漠化に関する研究・調査、NGO活動の援助(草の根技術協力、地球環境基金を通じた協力)などが実施されています。

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SDGs目標15の達成度合い

今回は日本の取り組み評価から考えていきます。

下記の矢印は2021年における日本のSustainable Development ReportのSDGs達成度合いになります。

Sustainable Development Reportとは、持続可能な開発ソリューション・ネットワークとベルテルスマン財団によって作成されたレポートです。

このレポートは以下のような見方となっています。

緑色 達成している
黄色 課題が残っている(達成に近い)
オレンジ色 多くの課題が残っている
赤色 最大の課題

SDGs15「陸の豊かさも守ろう」は2021年で唯一、最大の課題とみなされている目標になります。

赤色になった主な理由としては、生物多様性にとって重要な保護された陸地・内陸水面の面積の減少があげられています。

SDGs目標15達成のために個人でできる取り組み3選

FSC認証

FSC認証とは森林管理協議会という国際機関が行っている森林認証制度のことで、管理された森林からとれた木材を使用し、認証された製材所、加工所、工場で加工されたことを示すマークでFSC認証マークのついた商品を選ぶことで森林の安全につながります。

ゴミを捨てない

野山や公園などでの不法投棄も問題になっています。軽い気持ちで捨てたゴミによって、自然に住む動物が居なくなってしまう可能性もあるのです。

そういったことがないよう日頃から意識をすることや、富士山などで行われているゴミ拾いの活動に参加するなど、ゴミに対する意識から自然を守っていけます。

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環境について知る

どんなこともまずは知ることからです。今まで気にもしなかったことでも、知ることで意識は変わります。

SDGs15では自然という大きなテーマなので知るべきことがたくさんあり、たくさんあるうちの一つを知ることが出来ればそれだけでも自然を守る第一歩になるのです。

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おわりに

SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」はまだまだ世界中でさまざまな課題が残っています。

今まで人間が自分勝手に自然を荒らしてきたのに、それを良くするというのはすぐには結果が出ないかもしれません。

だからといって、やらなくていい問題ではないので世界中すべての人が自然について知るべきです。今変えていければ、将来住みやすい世界にしていくことが出来ます。

さまざまな企業や国がどうにかしようと活動しているのを知れば、今まで知らなかったものを見つけられるかもしれません。

今一度環境や自然について調べて自分にできることを探してみましょう。

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