「キビソ」を使用した、国産素材のボディタオルで新しいスキンケアを提案|渡文株式会社

#SDGs#蚕 2023.04.20

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渡文株式会社は、合同会社from TRと、国産キビソ(絹)を使用したボディタオル「キビソ肌友だち輪奈」の共同開発を開始しました。

伝統産業の復興を目指し、地域活性化の取り組みとして地元企業とのタイアップも予定しています。

蚕

引用:PR TIMES

  • 国産キビソを使用したボディタオルの開発を開始し、西陣織の伝統と国内養蚕業の復興を目指しています。
  • キビソに含まれる絹たんぱく質「セリシン」は、保湿性に優れているのでお肌をしっとりと洗い上げ、美しい玉のような肌をつくります。
  • 西陣織の知見を生かし、ボディタオルの編み方を工夫したことでソフトな洗い心地を実現しました。
ボディタオル

引用:PR TIMES

■開発の背景

国内養蚕業の現状
江戸時代より日本の主力産業として成長を遂げた製糸業は、1900年代初期には生糸生産量が中国を上回り世界最高となり、明治〜大正にかけて日本の主要な外貨獲得源となりました。
しかし、戦後、日本の絹生産は徐々に衰退を始め、今ではブラジルや中国からの輸入に頼っているのが現状です。また、現在市場に提供する絹糸を製造する製糸会社は国内では2社のみとなっており、国内養蚕業、つまり江戸時代に生まれた技術や文化、伝統がなくなりつつあります。

渡文株式会社の取り組み
京都の伝統工芸である西陣織でも、現在はほとんどが海外産の生糸を使用しており、技術の伝承と文化の存続に危機感を感じています。
そこで、西陣織だけでなく、弊社の糸を扱う技術やシルクへの知見を生かし、性別や年代を問わず使用いただける製品を作るべく約10年前より研究を重ねてきました。そして誕生した製品が、キビソを使用したボディタオル「キビソ肌友だち輪奈」です。

ボディタオル

引用:PR TIMES

■なぜキビソを選んだのか

キビソとは、蚕の繭が外敵や環境の変化から守る重要な役割を担った最も外側の糸のことを指しますが、通常生糸を製造する精練(せいれん) と言う工程で剥がされ、 処分されていました。
​海外でも、生糸を大量に製造してはいますが、加工に工数がかかるキビソを使って製品を作るよりも、キビソは処分してシルクの製品を作る方がビジネスとして合理的なため、日本国内だけでなく世界からキビソ自体がなくなりつつあります。
シルクと共に100年以上の歴史を歩んできたからこそ、このキビソを活用し持続可能な産業のあり方に挑戦したのです。

キビソ

引用:PR TIMES

また、近年様々な研究を通じ、キビソには絹たんぱく質である「セリシン」が多く含まれていることがわかり、人肌にとても良いことが明らかになっています。

魅力1:高い保湿力

アミノ酸組成比率の比較

引用:PR TIMES

「セリシン」は、繭に含まれる水溶性のシルク成分(タンパク質)で、保湿に優れています。

上記円グラフのように、「セリシン」は人の肌の天然保湿因子(NMF)とよく似た作りをしているため、肌との親和性がとても高く、肌に負担を与えることなく自然に馴染み、保湿を助けてくれます。

魅力2:抗酸化作用/紫外線吸収機能
セリシンの活性酸素の働きを抑える能力はビタミンCと同じレベルであり、シワやシミなどの皮膚の老化を防ぐ作用があると考えられています。
日焼け、皮膚に対する様々な刺激、老化によるメラニン色素の生合成に関する「チロシナーゼ」を阻害することにより、 シミ・ソバカスを防ぐ効果があるとされています。
また、セリシンには紫外線を吸収し、肌への紫外線の影響を防ぐことができると研究によって明らかになっています。

■本取り組みにかける想い

渡文株式会社は、西陣織を通じて100年以上シルクに携わっています。この伝統を残し後世に受け継いでいくために、まずはシルクをもっと身近な存在にしたいと考え、その取り組みの第1弾として、「国産キビソを活用したボディタオル輪奈」を開発しました。

ボディタオル

引用:PR TIMES

ボディタオル1枚に対し繭を2000個以上も使用しています。また、洗い心地にもこだわり、編み方の研究も日々続けています。

ボディタオル

引用:PR TIMES

ボディタオル

引用:PR TIMES

現在、多くの方にとって西陣織は馴染みのないものかもしれません。

本取り組みを通じて、少しずつシルクが生活の一部となり、少しずつでも、国内の養蚕業が昔のように元気を取り戻せるよう邁進していくとしています。

製造

引用:PR TIMES

製造

引用:PR TIMES

会社概要

会社名 : 渡文株式会社
代表者 : 渡邉隆夫
所在地 : 京都市上京区浄福寺通上立売上ル大黒町693
事業内容: 西陣織製品の製造販売

【本取り組みに関するお問い合わせ先】
渡文株式会社
E-Mail: [email protected]

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