2023年3月25日に、SETAGAYA Qs-GARDENで「Hello! in the Qs-GARDEN 世田谷キューズガーデンまちびらきイベント」が開催され、第一生命保険株式会社代表取締役社長 稲垣清二氏や、世田谷区長 保坂展人氏をはじめ、美術家の水野竜生氏、音楽プロデューサーの岡嶋かな多氏らが登壇し、グランドオープンを迎えたSETAGAYA Qs-GARDENへの想い、同施設で目指す地域住民との繋がりやQOLの向上について語った。
今回の記事では、オープニングセレモニーと開会式に関してレポートしていく。
見出し
SETAGAYA Qs-GARDENへの想い
第一生命保険株式会社 代表取締役社長 稲垣精二氏は、オープニングセレモニーにて、SETAGAYA Qs-GARDENオープンへの協力と支援に感謝の気持ちを表明した。
第一生命保険株式会社は、1902年に相互扶助の精神で相互会社として設立され、今年で150周年を迎える。同社は「相互」という言葉を大切にしており、稲垣氏は「『相互』は単に独立した2つの存在ではなく、向き合った関係かつ繋がりのある関係を意味する」と述べた。コロナ禍によって繋がりが途切れた大切な人や地域との関係を再び繋ぎ戻していくためにも、SETAGAYAQs-GARDENでまちづくりを活かしていく予定である。
世田谷区給田にあるSETAGAYAQs-GARDENの前身は、1955年に相娯園グラウンドとして開園された。このグラウンドは、社員とその家族が利用するための福利厚生施設であった。また、敷地内には第一生命株式会社の創業者矢野恒大氏の旧自邸である蒼悟記念館が移転され、コミュニティスペースとしても活用された。
SETAGAYAQs-GARDENは「森と共に、地域と共に、健やかな未来へ」のコンセプトを持つ。豊かな緑に囲まれた約9haの地に、ファミリー・学生・シニア向けの住宅、スマートストア、地域スポーツ施設、歴史的建築物を活用したコミュニティスペースを配置した。様々なパートナーとともに、多世代の住民が安心して、豊かに交流しながら、健康的に暮らし続けられるまちの構築を目指す。
SETAGAYAQs-GARDENのまちびらきでは、テープカットではなく、人と人との新しい関係性を結ぶという意味を込めて、新しい結び目が作られた。
美術家や音楽家などが地域住民と共にまちを盛り上げる
開会式では、世田谷区長保坂氏の祝辞に加え、まちびらきイベントで実施されるアートや音楽イベント、関係各社によるブース出店などが紹介された。
アートイベント
美術家の水野竜生氏によるアートワークショップでは、10mのキャンバスに参加者が自由に絵具をのせることができる。水野氏は「どのような作品が完成するのか」や「ここに線があった方がいいかな」など技術的なことを考えず、誰とどんな場所で作品を作りあげたのかなど、人と人のつながりを大切にしたいと述べた。
地域住民と共に作りあげていくテーマソング
オリコン1位100回超えのヒットメーカー・岡嶋かな多氏(写真:左)は、テーマソングの作成にあたり、SETAGAYA Qs-GARDENを訪れたと述べた。あふれる自然環境に心打たれ、施設内の第一生命クラブハウス内グランドピアノを使ってその場で急遽作曲を行ったという裏話も披露。音楽とまちを一緒に育てて生きたいと、まだ歌詞を載せていないインスト状態でテーマソングを公開した。今後地域住民から募集する様々な「ことば」から歌詞を作り、テーマソングを完成させる予定だと話した。
木桶で仕込まれたクラフトビールで乾杯
株式会社ふたご麦麦公社と第一生命保険株式会社、木桶職人復活プロジェクトなどが共同で作成したQs-GARDEN のビールが参加者に振舞われた。ビールは、コミュニティカフェにて販売される。木桶で仕込まれたクラフトビールを紹介した。
さらに、雨天の為中止となった一般社団法人ユナイテッド・スポーツ・ファウンデーションによる走り方の教室やセパタクロー・ホッケー体験教室などのスポーツイベントが紹介された。最後には、日本女子体育大学ダンス・プロデューサー研究部と烏山地域のキャラクター「からぴょん」による「からぴょんダンス」が披露された。
さいごに
SETAGAYA Qs-GARDENの広大な敷地には、地域住民のくらしの質を向上させることのできる施設やイベントが多くあった。雨天で実施できなかったスポーツイベントや地域住民と共に作りあげるテーマソングの完成など、今後も世田谷区に新しい風を吹かせ続けるだろう。
SDGs CONNECTライター。大学ではジェンダーや難民・環境に関する学生団体・ゼミに所属しています。趣味は音楽を聴くことです!