「SDGs」という言葉はよく耳にするけど、どのようにしてSDGsを自社や所属団体での取り組みに活用すればいいのかわからない、という人も多いと思います。
そんな方には、プレゼンの際にSDGsを絡めて資料作りをすることをおすすめします。
この記事では、そんなプレゼンにSDGsを活用することをおすすめする理由と得られる成果についてわかりやすく説明していきます。
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プレゼンにSDGsを取り入れる2つの理由
① スポンサー獲得
SDGsをプレゼンに取り入れる理由としては、CSR活動に関心の高い企業から協賛を得られることが1つの大きな理由です。
企業や団体などが活動を運営していく上で、資金調達は必要不可欠です。
近年、SDGsへの取り組みが注目されるようになってから、投資家たちは企業や団体が持続可能な取り組みを行っているのかを重要視する傾向が高まっています。
そこでプレゼンにSDGsを取り入れて、社会貢献していることを投資家たちにアピールすることで、今後スポンサーなどから資金調達を獲得することにつながります。
② 既存活動の認知度をアップさせる
2つ目の理由は、既存活動をプレゼンで発表する際に、SDGsを取り入れることでステークホルダーからの興味や関心を惹きつけることができることにあります。
SDGsに掲げられている目標は、差別をなくすことや環境問題に対する取り組みなどさまざまなものがあります。
いずれの目標も今後、日本だけでなく世界が取り組むべきものであり、SDGsに取り組む企業や団体は社会的責任を果たすものとして認識され既存活動の認知度をアップさせる効果があります。
SDGsを活用したプレゼンなどのPR活動は、多くの人々に対して活動を知らせることのできる重要な機会です。ぜひプレゼンにSDGsを活用して活動を支援してくれる人々を募りましょう。
SDGsをプレゼンに取り入れて期待できる2つの効果
①既存活動と社会との接点の見える化
プレゼンにSDGsの要素を取り入れることで、既存活動が社会にどのような貢献をしているのかを見直すきっかけになります。
なぜならプレゼンを作成する際に、既存活動をPRしたいという思いだけではなく、どのような社会貢献をしているのかといった新しい観点が生まれるからです。
すると、プレゼンを作成する際、今までとは違った観点で既存活動を見直すことができるようになるのです。
例えば、全日本サップ連盟では、すでに実施していたサップレース競技を見直し、「競技を目的とした継続性のある練習文化」を初めはPRしていましたが、社会貢献という観点を取り入れたことで、「健康促進に着目」し「SDGs目標13全ての人に健康と福祉を」といった社会貢献をしていることが明らかになりました。
プレゼンで、「面白い」「楽しい」と既存活動を熱弁されたとしても興味を持ってくれる人は少ないと考えられます。
しかし、そんな既存活動がSDGsと関連していることを熱弁されると、応援したくなるという効果が期待できます。
②SDGs起点の新しいアイディアが生まれる
プレゼンにSDGsという新しい観点を取り入れることで、いままで行ってきた既存活動とSDGsについての取り組みを組み合わせることができないか見直すきっかけとなり、新しい企画やアイデアが生まれやすくなります。
例えば、プレゼンでSDGsに着目することがきっかけとなり新しい取り組みが生まれた事例として、全日本学生サップ連盟の「海洋ゴミ拾い活動」があります。
プレゼンでSDGsを取り入れたことで「海洋プラスチックゴミ問題に着目」し既存活動でもあるサップを活用した「海洋ゴミ拾いを実施」することで「SDGs目標14海の豊さも守ろう」を設定することができました。
このようにプレゼンにSDGsを活用することで、既存活動と社会との接点の見える化・SDGs起点の新しいアイデアが生まれるの2通りの効果があることがわかりました。
SDGsプレゼン資料を使うときの注意点
SDGsロゴなどをプレゼン資料に使う際には、限定した条件下であれば企業や団体でも活用できます。
しかし、誤った使い方をしてしまうとアピールどころか逆効果になってしまうこともありますので気をつけて使用しましょう。
使用する際の注意点
SDGsのロゴを使用する際、使用許可が必要な場合は、「資金調達目的」と「商業用途目的」の2つです。
それぞれどのケースに当てはまるのかSDGs CONNECTでは詳しく解説していますのでそちらをご覧ください。
SDGsポスター・ロゴ・アイコン及びガイドラインについては以下のURLからダウンロードすることができます。
https://sdgs-connect.com/archives/17559 |
SDGsとは
SDGsは「<strong>Sustainable Development Goals」の略称</strong>です。日本語では「持続可能な開発目標」と表されます。
2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsは、<strong>2016年から2030年までの15年で達成すべき17のゴールと169のターゲットで構成</strong>されています。
SDGsでは経済や環境、社会の課題が幅広く取り上げられ、持続可能な社会を築き上げるために、国連が主導してさまざまな取り組みが広がっています。
SDGs CONNECTでは、SDGsの各目標ごとに解説記事を公開しています。
▼各目標の詳細は以下の画像をクリック
▼SDGsについて詳しくはこちら
まとめ
今回はプレゼンにSDGsを活用することをおすすめする理由と得られる成果について説明しました。
プレゼンは、企業や団体が社会に対してどのような貢献をしているのかを知ってもらうための重要な機会です。そんなプレゼンにSDGsを活用することでステークホルダーからの信頼を得ることができ、資金調達などの支援を得ることで、持続的な活動することができるかもしれません。
これからも、既存活動をSDGsとを活用することでより良い社会を作っていく人々が多くなっていくことを期待したいです。