【更新日:2022年1月20日 by user】
SDGsという言葉を近年聞く機会も増えましたが、その裏にはSDGsの意識を広めるのに尽力している人たちがたくさんいます。
その中でもみなさんの1番認識しやすい存在は、タレントではないでしょうか?
タレントは、元々は「才能や技量を持つ人」という意味ですが、最近はテレビやラジオ、イベントで活躍する「有名人」のことを指すのが一般的です。
今回は、そんなタレントの方々が行なっているSDGsの活動に焦点を当て、活動の内容やSDGsと意外と関わりの深い職業を紹介していきます。
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SDGs推進に力を入れる有名タレント
のんさん
のんさんは、「カルピスウォーター」の第11代CMキャラクターや、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』のヒロイン・天野アキ役を演じるなどさまざまな活躍を見せる女優です。
また女優として活動する傍ら、芸術家としての活動も行なっているタレントです。
のんさんは、2020年7月29日に行なわれた「ジャパンSDGsアクション」キックオフイベントで「SDGs」の裾野を広げていく「SDGs People」に選ばれたことが発表されました。
また同年10月11日~15日の3日間で朝日新聞社主催でオンラインで行なわれた、民主主義や気候変動、SDGsなどコロナ禍で浮上した問題や世界の変化について話し合う「朝日地球会議2020」では、「SDGsしないのん?」と題したセッションに、国連広報センター所長の根本かおるさん、ニュースサイト「withnews」編集長の奥山晶二郎さんとともに登壇しました。
その際に、自身の「絵」という特技を活かしたSDGsキャラクターを発表するなど、精力的に活動しています。
参考:「地球に恩を売る!」のんさんが考える「ハードルの低いSDGs」
参考:女優ののんさんがSDGsを広めるためのキャラクターを発表! | webマガジン
さかなクンさん
さかなクンさんは、国立大学法人東京海洋大学の名誉博士/客員准教授であり、メディアにも露出の多い有名な魚類学者です。
魚についての研究を行なっていたり、魚の研究のためにダイビングを日常的に行なうなど、海に関しての知識が深いさかなクンさんは、SDGsの中でも「目標14 海の豊かさを守ろう」に特化した講演を行なっています。
さかなクンさんは、2020年1月12日に「SDGs」や、環境問題を幅広い世代に知ってもらうため、浜松市の消費者教育講演会を開催しました。
クイズやイラストを交えた講演で「海とお魚と海洋汚染、マイクロプラスティック問題」「SDGsの目標とのつながりやいきものと環境を守る暮らし方」「豊かな海を守るためにできること」といったテーマで意見を交換したり、魚の豊富な知識と経験に基づく楽しいトークを繰り広げました。
参考:【SDGsって何ですか?】さかなクン
参考:プロフィール
アグネス・チャンさん
アグネス・チャンさんは、香港出身の日本の歌手で、1998年に日本ユニセフ協会大使に任命されています。
日本ユニセフ協会大使の就任後、これまでにタイ、南スーダン、東西ティモール、フィリピン、カンボジア、イラク、スーダン、レソト、モルドバ、インド、中国、ブルキナファソ、ソマリア、ブータン、イスラエル、ナイジェリア、中央アフリカ共和国を公式訪問し、現地の子どもたちの窮状を伝えるほか、自身の著作で、日本の平和を目指す提言を行っています。
また児童ポルノに厳しい姿勢を取っていたり、自身の経験からくる差別の撤廃に尽力したりするなど広く世界平和に貢献する日本のタレントです。
SDGsに関する講演も定期的に行なっており、ブログでもその様子が掲載されています。
参考:日本ユニセフ協会大使 アグネス・チャン さん
参考:差別を見抜けなかった私 スタンフォード大が教えてくれたこと:朝日新聞GLOBE+
たかまつななさん
たかまつななさんは、お笑いタレントであり、株式会社笑下村塾の創業者です。
笑下村塾は、「笑いで世直し」をモットーに、距離を置いてしまいがちな社会問題を「お笑い」で楽しく伝える企業です。
具体的には、以下のようなカードゲームを販売し、楽しくSDGsを学べるようにしたり、お笑い芸人たちがSDGsについての授業を全国の学校で行なうなど、幅広いSDGs教育を行なっています。
また、人気のお笑い芸人とのSDGs対談を行なったり、SDGsに関する本を発刊するなど、SDGsの広報に尽力しています。
SDGs CONNECTでは、たかまつななさんの笑下村塾にインタビューを行なっているので、そちらもあわせてご覧ください。
笑下村塾のインタビュー▼
SDGs推進に力を入れるタレント事務所
吉本興業株式会社
吉本興業は、「お笑い芸人の事務所」として有名ですが、SDGsの活動に力を入れている企業の1つです。
「あなたの街に住みますプロジェクト」や「SDGsについて考えはじめた人々(PRムービー)」といった地域活性化の活動やSDGsの広報活動を行なっており、自社の採用活動にもSDGsの設問を取り入れるなど、その活動はタレント事務所随一です。
吉本興業のSDGsの取り組みは、以下の記事で詳しくまとめているので、あわせてご覧ください。
吉本興業の取り組み▼
エイベックス株式会社
エイベックスは、事業活動を通じてSDGsの達成に貢献していきたいと考えているタレント事務所です。
エイベックスのグループに所属しているピコ太郎は、外務省からSDGs推進大使を任命されており、国連で「SDGs版PPAP」を披露するプロジェクトマネージャーを社員が務めるなど、SDGsの広報に尽力しています。
自社サイトでもその動画や背景を公開しており、SDGsに取り組む様子が分かります。
SDGsを推進する意外な職業
ここでは、一個人や企業としてのSDGsの取り組みではなく、「職業」としてSDGsに取り組んでいるタレントたちを紹介します。
SDGs×漫画家「SDGs×マンガのチカラ」
この「SDGs×マンガのチカラ」プロジェクトは、SDGsの認知度が低いことを受け、それらをクールジャパンの象徴であるマンガを用いて向上させるのが狙いのプロジェクトで、2020年にタレント兼マンガ家の浜田ブリトニーが発起人となり、SDGsのゴールと同じ17人の漫画家が集結し、発足しました。
SDGsの17の目標をそれぞれ1名の漫画家が渾身の描き下ろししており、作家の特性や個性にふさわしいテーマの振り分けがおこなわれています。
今回のプロジェクトには、御茶漬海苔さん、倉田よしみさん、山田貴敏さん、藤沢とおるさん、浜田ブリトニーさん、栗原正尚さん、花津ハナヨさん、下條よしあきさん、新谷かおるさん、ピョコタンさん、えびはら武司さん、かなつ久美さん、のむらしんぼさん、森下裕美さん、いがらしゆみこさん、平松伸二さん、弘兼憲史さん、上野祥吾さんの17名が参加しています。(書き下ろし漫画のゴール順に記載)
参考:17人の漫画家が集結!「SDGs」をマンガで解説するプロジェクトが発足
SDGsを学べる漫画についてはこちら▼
SDGs×アイドル
このプロジェクトは、千代田ラフトという、自然、科学、エンタメ、ドキュメンタリー、教育など幅広い分野で世界中のホットな話題を集め、NHKをはじめとしたテレビ番組など多くの映像コンテンツを制作する企業が行っているアイドルオーディションです。
メンバーの確定後は、SDGsに関連する企業のPR活動やイベントへの出演のほか、SDGsに関する歌やダンスなど、さまざまな形でSDGsの広報を行っていく予定です。
参考:映像制作会社 千代田ラフト テレビ・動画制作・企業VP
まとめ
今回は、SDGsに尽力するタレントを紹介しました。
タレントというと少し私たちとは遠い存在に感じてしまいますが、地球の未来を守りたいという想いはきっとみんな同じはずです。
タレントの行う講演会やイベントへの参加は、通常の勉強会よりも楽しく気楽に、トークショーに参加する感覚で参加することができます。
1度参加してみてはいかがでしょうか?
SDGsとは
SDGsは「Sustainable Development Goals」の略称です。日本語では「持続可能な開発目標」と表されます。
2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsは、2016年から2030年までの15年で達成すべき17のゴールと169のターゲットで構成されています。
SDGsでは経済や環境、社会の課題が幅広く取り上げられ、持続可能な社会を築き上げるために、国連が主導してさまざまな取り組みが広がっています。
SDGs CONNECTでは、SDGsの各目標ごとに解説記事を公開しています。
▼各目標の詳細は以下の画像をクリック
▼SDGsについて詳しくはこちら