SDGsが目指すゴールは、17個にのぼります。これら1つひとつの課題が注目を浴びる今日、その取り組みは多様性を増していく一方です。
今回は、国内外のユニークな取り組みをご紹介します。
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国内のユニークな取り組み
恩納村「グリーンフィンズ」
皆さんは、恩納村をご存知ですか?
沖縄県恩納村は「おんなむら」と読み、沖縄を代表するリゾート地です。豊かなサンゴ礁と、とても美しい海に囲まれています。
恩納村は「サンゴの村宣言」プロジェクトに取り組み、世界で一番サンゴ礁に優しい村となる目標を掲げています。村人一人一人がSDGsに対する強い意識を持ち、未来に豊かな自然環境を独自の地域資源として残す取り組みをしています。
中でも、恩納村が提供する「グリーンフィンズ」は、サンゴをはじめとした、海の生物に配慮したシュノーケリング及びダイビングの国際的ガイドラインです。
恩納村は日本で初めてこの国際的なガイドラインを導入し、その周知を目指しています。
このガイドラインの他にも、サンゴをイメージした公式キャラクター「Sunna(さんな)ちゃん」のラインスタンプを発売したり、ソフトバンクやJTBと協力した環境資源の独自のブランド化など、沖縄県恩納村は多種多様な関わり方でSDGsの達成に取り組んでいます。
② 愛知県「久遠チョコレート」
愛知県豊橋市で誕生した久遠チョコレートは、チョコレートの美しいデザインと、生き生きと働く従業員の方々が印象的なチョコレートブランドです。
創業者の夏目さんは、「全ての人がかっこよく働ける社会」を目標にこのチョコレートブランドを立ち上げ、現在では全国を拠点に店舗数を拡大しています。
特に、「全国夢のチョコレートプロジェクト」という取り組みは、「すべての人に健康と福祉を」「ジェンダー平等を実現しよう」「働きがいも経済成長も」「人や国の不平等をなくそう」「パートナーシップで目標を達成しよう」の五つの項目において評価され、第2回ジャパンSDGsアワードにて内閣官房長官賞を受賞しました。
美味しいチョコレートを買って、笑顔になってくれる人がいる。想像しただけで、まさに「夢」のような取り組みです。
大切な人へのプレゼントに、このチョコレートはいかがでしょうか。
海外のユニークな取り組み2選
③ オランダ「服の図書館」
サーキュラーエコノミーの先進国であるオランダでは、「服の図書館」があります。
サーキュラーエコノミーとは、廃棄が予定されていた製品や材料を、再び経済活動の循環の中に再活用することで、廃棄を減らそうとする経済活動の一つです。
例として、オランダ・アムステルダムにあるLENAは、質の高いヴィンテージ衣服や、アムステルダム出身のデザイナーによる服を取り扱っています。
店の取り組みは、廃棄物が大量にでるファッション業界に「変わってほしい」という願いから発案されました。
訪れた人は上質なファッションをレンタルすることで、SDGsアクションを実行することができます。
(参照元:https://gendai.ismedia.jp/articles/-/82684?page=2)
④ フランスの躍進
次は、フランスで行われているアクションをご紹介します。
今でこそフランスといえば、SDGs 第5番目の目標である「ジェンダー平等」において先進的なイメージがありますが、当初は日本のジェンダー不平等と同等とも揶揄されるほど、遅れをとっていました。
政府はこの事態を重く受け止め、1999年には憲法に女性の政治への機会平等を定めた「パリテ条項」を記載します。
そして2002年、ついに違反者には罰則も課される「パリテ法」の制定により、フランスのジェンダー平等は大きく前進することになります。
「パリテ」とは、フランスで「同等」を意味し、同法は男女同数の立候補者の擁立を各政党に求める、比例代表制において男女の候補者を交互に並べるなどを定めています。
2019年には、フランス議会の女性議員比率は39.7%と世界平均の25.6%を大きく上回りました。
2021年1月、依然として女性議員比率が9.9%である日本と比べ、同法は大きな成果をあげていると言えるでしょう。
(参照元:https://sdgs.waveltd.co.jp/2020/06/05/157/)
個人でできる面白い取り組み
上記のように、SDGsの取り組み方には多様な選択肢があることをご紹介しました。
最後に、個人でもできる面白い取り組みをご紹介します!
SDGs関連のイベントに参加する
SDGsのイベントは、堅苦しいものばかりではありません。
株式会社BLOOM MEETINGが開催する「SDGs演芸会」では、対面・非対面選択の上、SDGsをテーマに落語を披露してもらうことができます。
学生から新入社員の研修の一環として「SDGs落語」を鑑賞することで、笑って未来のことを考えましょう!
公式サイトはこちらからどうぞ。
理念や製造方法に共感できる製品を選ぶ
今回ご紹介した「久遠チョコレート」のように、目を向ければ私たちの生活のいたるところに、将来社会をきちんと考えた製品が存在しています。
知識不足や情報不足で、単に「他製品と比較して割高である」という情報のみを理由で購入をためらわずに、自分が興味を持てる観点から、製品を応援する気持ちで買い物をしてみませんか。
例えば、製品を選ぶ基準として以下の3つをご紹介します。
①生産過程で不当な労働力の搾取をしていないか
②製造によって周辺の地域社会や環境の破壊をしていないか ③製品の広告をする際に差別的な表現を用いていないか |
このように、何か未来に向けてプラスなことをしていることと同じくらい、「何をしていない製品か」を見ることも、SDGsの実現に向けてとても大切な手法です。
個人として本当に理念に共感できるものを買うことで、素敵な将来を形作ることに繋がる手助けをしませんか?
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回取り上げた取り組みは、SDGsアクションの中のごく一部に過ぎません。
もしかしたら、あなたが使用しているシャンプーの製造会社や、あなたが通っているフィットネスジムを経営している企業、あなたが住んでいる地域も、実はこうしたSDGsアクションをしているかもしれません。
今回の記事を通して、旅行先を選ぶ時や、新しい製品を購入する時などの一つの基準として、読者のみなさまひとりひとりの「選択」というSDGsアクションがされることになればとても嬉しいです。