LGBTQIAの意味や読み方は?性的マイノリティの種類を一覧で紹介

#LGBT#LGBTAIQ#LGBTQ#ジェンダー 2023.03.13

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LGBTとは、意味の違う4つのアルファベットの頭文字をとった言葉で、性的少数者の方を表す総称のひとつです。近年、LGBTにQIAを加えて、LGBTQIAという言葉を耳にするようになりました。

LGBTQIAとはどのような意味なのでしょうか。また、セクシュアルマイノリティの種類は具体的にどのようなものがあるのでしょうか。

この記事では、LGBTQIAを中心に、多様なセクシュアリティについて解説していきます。

【この記事で分かること】

LGBTとは|種類を一覧で紹介

レインボーフラッグ
LGBTは、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の総称であり、性的指向や性自認に関する多様性を表す用語です。

頭文字 名称 意味
L レズビアン 女性同性愛者
G ゲイ 男性同性愛者
B バイセクシュアル 両性愛者
T トランスジェンダー 性自認と身体の性別が異なる人

LGBTは、社会的にも政治的にも注目され、人々が自分自身の性的指向や性自認を表明することがより自由になった現代社会において、より多様性を受け入れる文化が広がりつつあります。

関連記事:日本のLGBTの現状-教育や仕事など分野別に課題を紹介

▼LGBTQについて詳しくはこちら

LGBTQIAとは|読み方は「エルジービーティーキューアイエー」

LGBTQIA+
LGBTAIQは、LGBTの略語に更に多様性を反映させたもので、以下のような意味があります。

頭文字 名称 意味
L レズビアン 女性同性愛者
G ゲイ 男性同性愛者
B バイセクシュアル 両性愛者
T トランスジェンダー 性自認と身体の性別が異なる人
Q クエスチョン 同性愛や異性愛の枠にはまらない人、自分自身の性的指向や性自認についてはっきりと定義しない人
I インターセックス 生物学的な性別が曖昧な人
A アセクシュアル 性的魅力や欲求が少ない、もしくは全くない人

LGBTAIQは多様な性の総称です。人々がより自由に自分自身の性的指向や性自認を表明する社会において、性的指向や性自認の多様性を認識し、尊重することが求められます。


LGBTQQIAAPPO2Sとは|性の種類は多様

レインボーフラッグ
LGBTQQIAAPPO2Sは、LGBTの頭文字に加えて、より多くの言葉を組み合わせた表現で、多様なセクシュアリティを表すために使われます。以下は、各頭文字の意味についての説明です。

頭文字 名称 意味
L レズビアン 女性同性愛者
G ゲイ 男性同性愛者
B バイセクシュアル 両性愛者
T トランスジェンダー 性自認と身体の性別が異なる人
Q クエスチョン 同性愛や異性愛の枠にはまらない人、自分自身の性的指向や性自認についてはっきりと定義しない人
Q クィア 性的指向や性自認について従来の二元論にとらわれず自由に自己を表現する人
I インターセックス 生物学的な性別が曖昧な人
A アセクシュアル 性的魅力や欲求が少ない、もしくは全くない人
A アライ LGBTQ+ コミュニティを支援する非LGBTQ+人々
P パンセクシャル 性的指向を性別によって限定せず、人間の全ての性別に惹かれる人
P ポリセクシャル 異なる性別や性自認に惹かれる人
O オムニセクシャル パンセクシャルと同じように、全ての性別に惹かれる人
2S トゥースピリット アメリカやカナダの先住民の性自認を表す用語。女性と男性、両方の魂が自分のなかに存在すると感じる人

これらの用語は、LGBTQ+ コミュニティに属する人々を包括的に表現するために使用されます。ただし、これらの用語が完全に包括的であるかどうかは議論の余地があります。

LGBTQIA以外のセクシュアリティの種類

rainbow
これまで、多数のセクシャリティについて説明してきましたが、LGBTQIA 以外にも多くのセクシュアリティの種類があります。以下にいくつか例を挙げます。

名称 意味
デミセクシャル 性的魅力や欲求を通常感じないが、特定の人物との強い絆を感じることでそれらを感じる半性愛のセクシャリティ
サピオセクシュアル 知性に性的興奮を抱くセクシャリティ
グレーセクシュアル 人生で1度か2度、性的欲求や恋愛感情を抱く流動的なセクシャリティ
ジニセクシュアル 自己の性自認に関係なく、女性に対して性愛感情を抱くセクシャリティ
アンドロセクシュアル 自己の性自認に関係なく、男性に対して性愛感情を抱くセクシャリティ
ポモセクシュアル 性的指向の存在を考えないセクシャリティ
スコリオセクシュアル バイナリージェンダーの人に対して性的指向があるセクシャリティ
アウトセクシュアル 自己に性的指向があるセクシャリティ
スペクトラムセクシュアル 多様な性的嗜好を持つセクシャリティ

これらは一部の例であり、人々が自己同定するためには、多様なセクシュアリティの種類が存在することを理解する必要があります。

セクシュアリティを決める4つの要素 

本
セクシュアリティを決める4つの要素である身体的性、性自認、性的指向、性表現についてそれぞれ簡単にまとめていきます。

  • 身体的性

身体的特徴とは、生物学的な性別に関連する性的特徴のことです。これには、染色体、生殖器、ホルモン、身体の形状、およびその他の身体的特徴が含まれます。人間の場合、男性、女性、および性別非特定(インターセックス)¹の3つの性があります。

¹性別非特定(インターセックス):生殖器や染色体、ホルモンなどの生物学的特徴が男性と女性の間の何らかの中間的な状態にある人たちのこと

  • 性自認

性自認とは、個人が自分自身の性別をどのように感じるかを表します。多くの場合、人々は自分が男性または女性であると感じますが、性自認はそのようなバイナリーな考え方に限定されません。性自認は、性的指向や性的表現とは異なります。

  • 性的指向

個性的指向とは、人がどのような性別の人に興味を持つかです。男性が女性に興味を持つ場合、ヘテロセクシュアルと呼ばれます。男性が男性に恋愛感情を持つ場合、ゲイと呼ばれます。女性が女性に興味を持つ場合、レズビアンと呼ばれます。また、両性愛、両性具有、無性愛などの性的指向もあります。

  • 性的表現

性的表現とは、個人がどのように自分自身を性的に表現するかを表します。これには、服装、メイク、言葉遣い、行動、および性的な行為などが含まれます。性的表現は、性的指向とは異なり、自己表現の範囲が広く、性別や性自認に関連することもあります。

LGBTQIAが抱える悩みや困りごと4選

悩み
ここまでセクシュアリティを決める4つの要素について紹介していきました。

続いて、LGBTQIAが抱える悩みや困りごとを紹介していきます。

法的に結婚することが難しい

一部の国では同性婚が認められていますが、まだ多くの国では同性婚が禁止されているため、法的な問題が生じることがあります。例えば、遺産相続や医療処置の決定権などが問題になる場合があるのです。

宗教的な偏見がある

一部の宗教では、同性愛や性同一性障害を否定する考え方があるため、LGBTQIAの人々は宗教的な偏見や排斥を受けることがあります。これは、信仰心を持っている人々にとって大きなストレスになっています。

LGBTQIAであることを相談できない

LGBTQIAの人々は、周囲の人々が自分たちのことを受け入れてくれるかどうか不安を感じることがあります。そのため、自分たちのセクシャリティーやジェンダーについて話すことができない場合が少なくありません。それによって、孤独感や不安感が増し、心理的な問題を引き起こすことがあります。

社内制度が異性愛者前提になっている

多くの企業や団体では、異性愛者前提の制度が存在することがあります。例えば、結婚式における招待状や保険の制度などです。そのため、LGBTQIAの人々は、自分たちの存在やニーズが無視されることになることがあります。これは、職場や学校での不適切な扱いや、仕事や勉強に支障が生じることがあるため、大きなストレスになるのです。

関連記事:LGBTの人が困ること14選-現状から解決策まで徹底解説

LGBTQIAが暮らしやすい社会のために私たちにできること3選

レインボーマーク
ここまで、LGBTQIAが抱える悩みや困りごとを紹介していきました。

最後に、LGBTQIAが暮らしやすい社会のために私たちにできる取り組みを3つ紹介していきます。

支援する

LGBTQIAが直面する問題に対して、支援を行うことが必要です。例えば、LGBTQIAの人たちが集まる団体に寄付をする、LGBTQIAの人たちが雇用される機会を提供する、LGBTQIAの人たちが安心して利用できる医療サービスを提供するなどの方法があります。また、LGBTQIAの人たちが直面する差別やハラスメントに対して、声を上げて支援することも重要です。

参加する

LGBTQIAの権利を守るためのデモや集会に参加することが大切です。また、LGBTQIAコミュニティのイベントに参加し、LGBTQIAの人たちと交流することで、権利を支援することができます。自分自身がLGBTQIAでなくても、当事者の権利を支援することが、社会をより包括的で理解のあるものにするために必要になります。

偏見をなくす

LGBTQIAの人たちが直面する偏見や差別をなくすために、自分自身が持つ偏見をなくすことが重要です。自分自身が偏見を持っていないことが、周りの人たちにも影響を与えることができます。LGBTQIAの人たちに対して理解を深めるために、書籍や映画、ドキュメンタリーなどを通じて知識を得ることも効果的です。また、LGBTQIAの人たちと対話し、共感することも大切です。

これらの取り組みにより、LGBTQIA当事者がより安心して生活することができる社会を作ることができます。

関連記事:LGBTに対する取り組み事例15選-企業・学校・自治体の取り組みを紹介

関連記事:LGBTに関する日本の取り組み7選-海外と比較しながら徹底解説-

まとめ 

レインボーハート
今回は、LGBTQIAを中心に、多様なセクシュアリティ、LGBTQIAが抱える悩みや困りごとについてまとめていきました。

代表的なLGBTだけでなく、多様なセクシュアリティが存在することを知ることで、自分自身や周りの人々に対する理解を深めることができます。

また、私たちができるサポートは限られていますが、少しずつできることを見つけて包括的かつ理解のある社会を目指していくことが重要です。

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