【更新日:2021年11月12日 by 大森令賀】
街中やテレビ、インターネットなどでSDGsを見かけることが増えてきました。社会全体としてSDGsへの注目が高くなっています。
企業で働いている人は、社内外でSDGsのロゴのバッジを付けている人を見かけたことがある人も増えているのではないでしょうか。
最近では、SDGsに関心があることを示すツールとしてSDGsバッジを着用する人が増えてきました。
この記事では、SDGsバッジの意味や購入方法などを紹介します。
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SDGsバッジとは
SDGsの17のゴールにはそれぞれ色が振り分けられています。その17色が取り入れられたカラフルな丸型のSDGsバッジです。これはSDGsのロゴにあるカラーホイールとして世間に知られており、近年スーツのジャケットなどに付ける人が増えてきました。
ロゴについて詳しくはこちら▼
SDGsバッジを付ける理由と効果
SDGsバッジを付ける理由
バッジをつける理由は主に2つあります。
1つ目はSDGsに取り組む姿勢の表明です。企業の価値を判断する上で、SDGsを達成するために取り組んでいるか否がとても大切な指標です。昨今において、SDGsへの姿勢はアイデンティティの1つとも言えます。
そこで、他者にSDGsに取り組んでいることを示すツールとしてSDGsのバッジが利用されています。
関連記事:企業がSDGsに取り組む4つのメリットを徹底解説|日本企業の取り組みやデメリットも
また、2つ目に自分への戒めが挙げられます。環境問題解決に取り組んでいるように見せて、実態が伴っていないことを「グリーンウォッシュ」と言います。その派生語として「SDGsウォッシュ」という言葉があります。
「SDGsウォッシュ」は、SDGsへの取り組みの実態が伴っていないのにも関わらずSDGsに取り組んでいるように見せているビジネスに対して使用される言葉です。バッジを付けることで、目にする度にSDGsを意識するきっかけとなります。SDGsウォッシュを避けるためのアイディアとしてバッジを用いることもあるようです。
SDGs CONNECTではSDGsウォッシュについての記事も公開しています。
関連記事:《徹底解説》SDGsウォッシュとは?企業が気をつけるべき事項を事例とともに紹介
SDGsバッジの効果
バッジを付けることによって期待できる効果がいくつかあります。
まず挙げられるのは一体感が生じるということです。SDGsバッジを身につけることで、SDGsに取り組んでいることを示し、バッジをつけている人同士で一体感が生まれます。
SDGsを達成するには、個別の取り組みだけではなく、社会が一体となった取り組みが大切です。SDGsバッジはSDGsに取り組む人々の一体感を生み出す効果があります。これによりコミュニケーションが活発になり、連帯感や主体性の生成、モチベーションや生産性の向上が期待でき、最終的には組織の活発化が望めます。
また、認知拡大の効果もあります。
目を惹くカラフルなSDGsバッジは話題の1つにもなります。相手がこのバッジがどんな意味を示すのか知らなかった場合は認知拡大に、知っていた場合にはSDGsについて話合うきっかけになります。
商談やクライアントとの場面で起こった場合には、自社のSDGsの取り組みを混えつつ話をすることで好感を持たれることもあるでしょう。
SDGsとビジネスの重要性についてはこちらをご覧ください。
関連記事:《徹底解説》SDGsをビジネスに取り入れる重要性|メリットから課題まで
SDGsバッジの種類
バッジのタイプ
バッジは大きく2種類に分けられ、エポキシ樹脂でコーティングを施したエポがあるものと、コーティングを施していないエポがないものがあります。
エポが施されているものは、表面に厚みがありリッチな印象があります。突起物などによって表面が削れることを防ぐ効果のあるエポですが、反射によって色調がはっきりと見えなくなる場合があるため、写りや見え方が気になる場合はあまりお勧めできません。
一方で、エポが施されていないものは、塗装面が凹んでいるため立体感があり、エポがあるものと比べて色がより鮮やかに感じられます。
バッジのサイズ
バッジのサイズは販売元によりさまざまですが、最もスタンダードであるとされているのが25mmのものです。
消費者のニーズに合わせて、15mm、18mm、20mmの大きさのバッジも販売されているので自分に合ったサイズのものを選ぶことが可能です。
留め具の種類
一般的なバッジの留め具の種類は4つあります。
安全ピン型 | 生地の厚いものに付ける場合でも落ちる心配がない。 服に針を差し込むかたちで付ける。 |
バタフライクラッチ | 最も一般的な留め具でツマミが“蝶の羽”のような形状であることが特徴。 |
マグネット | 磁石で留めるため服や生地そのものに穴が開かない。服の厚さによっては落ちやすい。 |
クリップ | 服や生地を挟むかたちで付ける。 |
バッジをつける際は、特に付ける場所に決まりはありません。自分がつける場所を想像して、それにあったタイプを選びましょう。
SDGsバッジの購入方法
ここからはいくつかの購入先をご紹介します。
国連本部
ニューヨークの国際連合本部にあるギフトショップ内でオフィシャルのSDGsバッジが購入可能です。
しかし、現地に行くという機会はそんなに多くはないのではないでしょう。そんな方のために、国際連合のWebサイトからもバッジの購入ができるようになっています。日本語に未対応のため少しハードルは高いですが公式のものが良いという方はこちらから入手することをお勧めします。国連本部のサイトでは単品では販売しておらず、10個売りからとなっています。国連開発計画のサイトでは、2個売りのものが購入可能です。
<購入先>
三藤株式会社
エンブレムやワッペンの製造販売、レーザーの加工業やラインストーンの加工販売などを行っている三藤株式会社では、正規品であありませんが国際連合の規定に沿ったバッジの購入が可能です。
スタンプエポの有無によって2種類のタイプがあり、サイズは18mmと25mmで展開されています。留め具が安全ピン、バタフライクラッチ、マグネット、そしてクリップの4種類から選べるのが嬉しいですね。
また、三藤株式会社ではスワロフスキー付きSDGsバッジを販売しています。さまざまな組み合わせで自分の好みに合ったバッジが見つけられそうです。
<購入先>
ローカルプランニング
ローカルプランニングは2017年に国際協力機構からの依頼を受けてバッジの製作を行ってから現在までに20万個もの作成実績があり、政府閣僚もローカルプランニングで製作されたバッジを身につけているとされています。
こちらからは、スタンプエポあり、なし、また質感にこだわったセミハードエナメルの3種類のタイプから、15mm、20mm、25mmのサイズ、さらにバタフライクラッチ、タイピン、マグネット、安全ピンの4種類の留め具の選択が可能です。
また、オリジナル刻印やメッキの変更など自分の好みのバッジを作ってもらうこともできます。
<購入先>
SDGsバッジを購入する際の注意点
まず購入先を紹介する前に、購入する際の注意点を説明します。
SDGsバッジはさまざまな企業が販売をしていますが、その多くが国連の承認を得ていない非正規品です。正規品を購入したい人は、国際連合のWebサイトから購入できます。また、承認を得た商品を取り扱っているサイトはその旨が記載されているため、購入する前にはチェックすることをお勧めします。
また、国連のロゴ使用のガイドラインを順守していない偽物や、料金設定が以上に高いものが販売されていることもあるため、購入する際には注意するようにしましょう。
さいごに
企業や政府の取り組みであるというイメージが強かったSDGsは、今や個人単位で取り組むべきであるという認識が強くなってきています。
バッジの他にもステッカーやアイロンワッペン、ネクタイピンにもなっているため、SDGsのカラーホイールは生活の中に簡単に取り入れることが出来そうです。
しかし、1番大切なことはSDGsをいかに達成するかなので、付けるだけで満足せずSDGsを意識するきっかけとして、ポジティブにバッジを付けることが出来るといいですね。
SDGsとは
SDGsは「Sustainable Development Goals」の略称です。日本語では「持続可能な開発目標」と表されます。
2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsは、2016年から2030年までの15年で達成すべき17のゴールと169のターゲットで構成されています。
SDGsでは経済や環境、社会の課題が幅広く取り上げられ、持続可能な社会を築き上げるために、国連が主導してさまざまな取り組みが広がっています。
SDGs CONNECTでは、SDGsの各目標ごとに解説記事を公開しています。
▼各目標の詳細は以下の画像をクリック