SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」の取り組み5選!

#持続可能#森林#植林#環境 2022.04.01

この記事をSNSでシェア!

 

SDGs目標15「森の豊さも守ろう」の取り組みが世界中で行われていますが、世界では森林が減り続けてしまい絶滅してしまった生物や絶滅の危機に陥ってしまっている生物が多くいます。

今回はそんな問題を解決すべく世界で取り組んでいる、SDGs目標15「森の豊かさも守ろう」ではどんなことが行われているのか紹介します。

SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」とは

SDGs15「陸の豊かさも守ろう」はその名前の通り陸の自然を守ろうという目標になります。

陸の自然とは主に森林や河川、湖など動植物がいる場所で、この環境を守ろうと世界ではさまざまな取り組みがなされています。

また、自然が減ることで絶滅の危機に瀕している生物もいます。自然の減少だけではなく、私たち人間の密漁なども原因の1つになっています。
そうした危機を減らすための取り組みも世界中で行われています。

▼SDGs15について詳しくはこちら
https://sdgs-connect.com/archives/464#i-13

SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」に関連する2つの条約

①ワシントン条約

ワシントン条約とは、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」という正式名称があります。
野生動植物の一定の種が、過度に国際取引に利用されることのないようこれらの種を保護することを目的とした条約で、アメリカのワシントンで1973年3月3日に採択され、1975年に発効されました。

(引用:https://www.wwf.or.jp/activities/activity/4112.html)

②ラムサール条約

ラムサール条約は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」という正式名称があります。
水鳥が休息を取ったり、餌を取るのに必要な場所を保護するという目的のもと1971年2月2日にイランのラムサールという都市で開催された国際会議で採択されました。

(引用:https://373news.com/_news/photo.php?)

ラムサール条約には
・「保全・再生」
・「ワイズユース(賢明な利用)」
・「交流・学習(CEPA)」
の3つの柱があります。

「保全・再生」 水鳥の生息地としてだけでなく、私たちの生活を支える重要な生態系として、幅広く湿地の保全・再生を呼びかけています。
「ワイズユース(賢明な利用)」 地域の人々の仕事や生活とバランスのとれた保全を進めるために、湿地の「賢明な利用」を提唱しています。

「賢明な利用」とは、湿地の生態系を維持しつつ、そこから得られる恵みを持続的に活用することです。

「交流・学習(CEPA)」 湿地の保全や賢明な利用のために、交流、能力養成、教育、参加、普及啓発を進めることを大切にしています。

 

SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」に取り組む3つの団体・企業

①森林管理協会(FSC認証)

森林管理協会という国際機関では、「FSC認証」という森林認証制度を制定しています。

FSC認証は、森林や地域社会に配慮して作られた製品であることを示すマークで、このマークをつけた製品を進んで購入することで森林を大切にすることにつながります。

(引用:https://jsl.life/learning/fsc/)

FSC認証マークを付けた製品を市場で売るためには2種類の認証を受ける必要があります。

森林が責任をもって管理されているかを審査し、認証するFM認証と、認証林から収穫された木材が消費者の手に届くまでの加工・流通過程を認証するCoC認証です。FM認識は主に森林の管理が審査されます。CoC認証は森林で伐採された木材を加工する製材所、工場、加工所全てが審査を受けなければいけません。ここまで管理されて初めて製品がFSC認証のマークをつけることが出来ます。

私たち消費者がFSC認証のマークが付いている商品を購入するように心がけることで、森林の安全につながることになります。

②イオン環境財団

イオン環境団体では植樹と環境活動助成事業でSDGs15に貢献しています。

植樹は1991年から始まり、国内外で進められ今では2021年には植えた木が1200万本を超えています。

(引用:https://www.aeon-kyushu.info/static/detail/torikumi)

環境活動助成事業では植樹をはじめ、河川の浄化や絶滅危惧生物の保護、自然環境教育などさまざまな活動から組合や団体への補助をしています。こちらも1991年から開始し、毎年約1億円の補助をしています。

③UCC 上島珈琲株式会社

島珈琲株式会社ではコーヒーの生産過程でSDGs15へ貢献しています。

ジャマイカやハワイなどコーヒー豆を栽培する海外で、環境や現地で働く人々に配慮した活動をしています。現地の状況によってさまざまな対策がされており、土壌の改良や森林保全など自然を大切にする姿勢を見せています。

(引用:https://www.ucc.co.jp/)

上島珈琲株式会社では「UCC生物多様性宣言・指針」という宣言の元、4つの指針を軸にして、コーヒーを通じて生物多様性を保全するための活動に挑戦しています。

やさしい農園づくりのために 水資源や土壌の保全など、多様な生物が共存できるやさしい農園づくりを目指し、直営農園での取り組みを世界のコーヒー産地に広めます。
UCCの想いをかたちにするために 環境に配慮したコーヒー原料を使い、生活の中で生物多様性への関心と理解を得るための製品づくりを実践します。
未来のために 未来に向けて、環境に適応したコーヒー品種の開発や、絶滅が危惧される品種の保護に努め、安全・安心なコーヒーの安定供給に努めます。
共に理解を深めるために お客様と社員が生物多様性の大切さを共感するために、コーヒーを媒体として、積極的なコミュニケーション活動を行います。

4つの指針

おわりに

SDGs15「陸の豊かさも守ろう」では森林や河川、湖などにいる、さまざまな生物や植物を守るために世界で活動しています。

取り組みにはさまざまな企業や国が携わっており、色々な方面から自然を守ろうとしています。そんな取り組みを知ることがまずはSDGsに貢献することにつながります。

自然はすぐに良くなるものではありません。私たちが日常から意識して変えていく小さな動きが、いずれ大きな変化になります。

SDGsについて知るだけで終わるのではなく周りに広めていき、私たちの子供世代に教えて意識させていくことが重要になります。

SDGsとは

SDGsは「<strong>Sustainable Development Goals」の略称</strong>です。日本語では「持続可能な開発目標」と表されます。

2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsは、<strong>2016年から2030年までの15年で達成すべき17のゴールと169のターゲットで構成</strong>されています。

SDGsでは経済や環境、社会の課題が幅広く取り上げられ、持続可能な社会を築き上げるために、国連が主導してさまざまな取り組みが広がっています。

SDGs CONNECTでは、SDGsの各目標ごとに解説記事を公開しています。

▼各目標の詳細は以下の画像をクリック

▼SDGsについて詳しくはこちら

この記事をSNSでシェア!

  • ランキング

    新着記事

    アシックスの新しいランニングシューズNIMBUS MIRAI(ニンバスミライ)

    SDGsの基礎知識

    食品ロスとは?原因や日本と世界の現状、家庭でできる対策を紹介

    もっとみる

    おすすめ

    《笑い×SDGs》吉本興業の取り組むSDGs|取り組みからSDGsをテーマにした賞レースまで