公務員にも求められるリスキリングとは-資格や補助金を紹介

#SDGs目標8#ビジネス#働きがい 2024.02.16

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公務員の中でリスキリングしてキャリアアップしたいと考えてる人は多いのではないでしょうか。

公務員がリスキリングすることで、より市民に寄り添った業務を行うことができます。また、近年は行政のデジタル化も進んでおり、迅速な対応が求められています。

今回は、公務員にリスキリングが求められる理由や資格、補助金について紹介します。

【この記事でわかること】

リスキリングとは

リスキリングとは、現在の仕事に必要なスキルに加えて、新たなスキルや知識を身につけることを指します。スキルアップやキャリアアップを目的として行われるもので、自己啓発や企業研修、資格取得など、さまざまな方法があります。

また、転職をする際にリスキリングをする必要があります。例えば、会社の事務で働いていた人がIT分野のリスキリングを通して、IT関連の会社に転職できる可能性が広がります。

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公務員がリスキリングに取り組むべき理由3選

公務員がリスキリングに取り組むべき理由を3つ紹介します。

デジタル化に対応するため

近年、デジタル化の波は公共部門にも押し寄せ、データ分析やプログラミングといった新たなスキルが公務員にも求められる時代となりました。従来の事務処理能力に加え、これらのスキルを習得することは、組織全体の業務効率化と市民サービスの質向上にも大きく貢献します。

例えば、ExcelやPowerPointを用いたデータ分析統計分析の基礎知識などが求められています。これらのスキルは、専門の教育機関やオンライン講座での学習、独学での学習(書籍、Webサイト、動画教材など)、OJT(On-the-Job Training)など、さまざまな方法で習得することができます。

リスキリングは一時的なものではなく、職務における成長とともに継続的に行うことが望ましいです。公務員もデジタル化の流れに適応し、市民へのサービス提供を進化させるためにリスキリングに積極的に取り組むことが大切です。

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業務で必要な知識を学ぶため

公務員の業務は社会のあらゆる分野に及び、その責任は重大です。常に変化する社会ニーズに対応して質の高いサービスを提供するためには、新たな知識とスキルの習得が不可欠なのです。

専門知識が必要となる分野ではリスキリングが大切です。ファイナンシャルプランナー(FP)や社会保険労務士などの資格取得は、予算管理や人事労務といった専門性の高い業務で役立てることができます。

公務員ひとりひとりが積極的にリスキリングに取り組むことで、より効率的で高品質な行政サービスを実現することができるのです。

公務員から他の業種に転職するため

公務員から転職を考えている人にとって、リスキリングは非常に大切です。公務員特有の業務知識・経験を活かしつつ、新たなスキルを身につけることで幅広い職種に対応できるようになります。

例えば、社会保険労務士や行政書士などの資格を取得することで、公務員としての経験を活かした専門職へシフトすることができます。また、IT関連の資格を取得すれば、デジタル化が進む現代社会で求められるITスキルを持つ人材として再出発することも可能です。

これらのリスキリングは、自身のキャリアをより広い視野で描くための重要な一歩となります。リスキリングを通じて自己成長を続けることで、より有利に転職を進めることができます。

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公務員のリスキリングに最適な資格5選-目標別に紹介

公務員のリスキリングに最適な資格を、目的別に5つ紹介します。

ファイナンシャルプランナー(FP)-キャリアアップしたい人向け

ファイナンシャルプランナー(FP)は、個人の経済活動に関するアドバイスを行うための資格です。この資格は、リスキリングの一環として特に注目されています。なぜなら、FPの知識は多岐にわたり、金融機関だけでなく企業の経営戦略や個人の生活設計などの場面で活用できるからです。FPの資格は以下の3つの等級があります。

等級 試験内容 取得難易度
1級 全般的な知識を問う 難しい
2級 基本的な知識を問う 普通
3級 初級的な知識を問う 易しい

このように、自身のスキルや経験に合わせて、自分に適した等級からチャレンジすることができます。

社会保険労務士試験-キャリアアップしたい人向け

社会保険労務士試験は、社会保険や労働関係に関する専門知識を問う国家試験です。近年、高齢化社会や働き方改革の影響で、社会保険労務士の需要はますます高まっています。合格すれば企業や個人事業主から顧問として依頼を受けたり、社会保険労務士事務所に就職したりと、活躍の場が広がります。

そのほかにも、いくつかメリットがあります。

  • 社会保険や労働関係に関する専門知識を身につけられる
  • 安定した職業に就ける
  • 企業や個人事業主から顧問として依頼を受けられる

行政書士試験-キャリアアップしたい人向け

行政書士は、地方自治体や官公庁における許認可取得に関する業務を専門とする国家資格です。近年、法規制が強化される中、企業や個人が適切に法律に準拠しながらビジネスを展開するためには、行政書士の果たす役割はますます重要になっています。

行政書士試験は、憲法、民法、商法など幅広い法律知識を問うため、難易度の高い試験として知られています。しかし、その難易度ゆえに、リスキリングにおいて高い価値が認められています。

資格の取得後は企業の法務部門へ就職したり、フリーランス行政書士として独立したりすることができます。

基本情報技術者試験-デジタル人材になりたい人向け

基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験の中でも最も受験者数が多い国家試験です。IT技術者として必要な基礎知識・技能を証明し、就職や転職、キャリアアップに役立ちます。

基本情報技術者試験の内容は以下の通りです。

分野 主な内容
ソフトウェア プログラミング基礎、データベース理論
ハードウェア PCの構造、OSの基本
マネジメント プロジェクトマネジメント、ITガバナンス
ネットワーク TCP/IP、セキュリティ基礎

基本情報技術者試験に合格すればIT技術者としての基礎知識・技能を証明できるだけでなく、就職や転職で有利に働き、キャリアアップにも役立ちます。

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ITストラテジスト試験-デジタル人材になりたい人向け

ITストラテジスト試験は、情報処理技術者試験の中でも最難関とされる国家試験です。高度な経営戦略知識、IT戦略知識、コンサルティング能力を持ち、経営者の立場で企業の経営方針を左右する意思決定能力を証明します。

問題は選択式と記述式で構成されており、経営戦略、IT戦略、ITガバナンス、情報セキュリティ、プロジェクトマネジメント、ケーススタディなど幅広い知識が問われます。

ITストラテジスト試験に合格すると希少価値の高い国家資格を取得できるだけでなく、経営層からの信頼を得られる、キャリアアップに有利、転職活動に有利など、多くのメリットがあります。

IT業界でキャリアアップを目指す方や経営戦略とITを融合したスキルを磨きたい方にとって、ITストラテジスト試験は挑戦する価値のある試験と言えるでしょう。

公務員も利用できるリスキリングの補助金2選

公務員も利用できるリスキリングの補助金を2つ紹介します。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業

近年、AIやIoTの進化により、労働市場は急速に変化しています。このような変化に対応するためには、自身のスキルセットをアップデートし、新たな分野への転職やキャリアアップを図ることが求められます。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業は、このようなニーズに応えるため、在職者が自らのスキルアップやキャリアアップを図るための支援事業です。この事業では、以下の3つのサービスを提供しています。

  1. 専門家によるキャリア相談
  2. 実践的なリスキリング講座
  3. 手厚い転職支援

専門家によるキャリア相談では、キャリアコンサルタントがあなたの強みや弱み、将来の目標を丁寧に分析します。そして、どのようなリスキリングが向いているかを一緒に考えてくれます。

実践的なリスキリング講座では、ITやデータサイエンスなどの最先端のスキルを習得できる講座が多数用意されています。実践的なカリキュラムで、即戦力となるスキルを身につけることができます。

さらに、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策などの転職活動のあらゆる面でサポートを受けられます。

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教育訓練給付金-厚生労働省

リスキリングする労働者にとって、経済的な負担は大きな課題です。そこで、厚生労働省は教育訓練給付金という制度を提供しています。これは、職業訓練を受ける労働者や雇用保険加入者に対して訓練費用の一部を支給することで、スキルアップを支援するものです。

給付金の額は、訓練の内容や期間によって異なります。

  • 基礎的な技能取得: 最大2/3
  • 高度な技能取得: 最大4/5
  • 特定の資格取得: 全額

この制度を活用することで経済的な負担を軽減しながらスキルアップできる、将来のキャリアアップに繋がるなどのメリットがあります。ぜひこの機会に「教育訓練給付金」を活用し、スキルアップを目指しましょう!

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まとめ

今回は、公務員の人にリスキリングが必要な理由や取るべき資格、利用できる補助金について紹介しました。転職を考えている公務員の人にも、キャリアアップを目指している人にもリスキリングが重要であることをお伝えしました。

また、具体的にどのような資格を取得すればよいかを目標別に紹介しました。普段の業務に深みを持たせるためには法律関係や金融関係の分野を学ぶことがおすすめです。一方で、転職したい方には汎用性が高いIT分野の学習がおすすめです。

今回紹介した補助金なども活用し、キャリアを一歩前に進めてみてはいかがでしょうか。

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