国連人道支援航空サービスの資金が枯渇|パンデミックの終息に影響を与える可能性も

#SDGs目標1#SDGs目標17#SDGs目標2 2021.02.23

この記事をSNSでシェア!

【更新日:2021年2月23日 by 佐野 太一

引用:WFP公式サイト

国際連合世界食糧計画(WFP)は2021年2月20日、国連人道支援航空サービス(UNHAS)が活動を継続するための資金が枯渇したことを発表した。来月以降の活動を続けるためには、約214億円の緊急資金が必要になる。

WFPが管理するUNHASは、人道支援団体への支援物資や職員の輸送を担う組織。310地点以上の地域に、毎月平均33000人の旅客と300トン以上の軽量輸送貨物を輸送している。

紛争や災害が発生し、外部の支援を必要としている地域は、安全な地上輸送や民間航空輸送などが利用できないような不安定なセキュリティ条件下にあることが多い。UNHASは、そういった地域のために国際民間航空機関(ICAO)の基準を満たす航空機を確保してきた。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、検査サンプルや医薬品を輸送する重要な役割も担っている。

引用:WFP公式Facebook

WFPのアミール・アブドゥラ副事務局長は、「UNHASはほとんどの場合、人道支援組織が必要とする人々に手を差し伸べる唯一の手段だ。特に紛争が続いている国では、道路や海路でのアクセスが不可能な場合が多い。」と述べた。

UNHASの活動が中断されれば、支援に頼っていた地域は甚大な被害を受けることになる。パンデミックの収束時期にも影響を与える可能性が出てきた。世界各国が協力して資金や物資、人員を捻出し、活動を継続する必要がある。

この記事をSNSでシェア!

  • ランキング

    新着記事

    アシックスの新しいランニングシューズNIMBUS MIRAI(ニンバスミライ)

    SDGsの基礎知識

    食品ロスとは?原因や日本と世界の現状、家庭でできる対策を紹介

    もっとみる

    おすすめ

    カーボンニュートラルな買い物&配送をかなえる日本で初めてのECサイト|「MammaBaby Community®」オープン

    高校生がSDGs解決につながるビジネスプランを発表「NZ×#せかい部 SDGs起業アイデアソンBizVenture」|優勝チームによるピッチ再現・解説イベント実施

    強制労働や人身取引を禁じるILOの議定書に50ヵ国が批准|「現代の奴隷制」に苦しむ2500万人を救うために

    Indeed Rainbow Voice 2023|LGBTQ+の人々のリアルを伝えるライフマガジン『BE』第 2 弾の制作が決定!

    IoTを活用し、食品残渣を堆肥として再生・活用させた野菜が販売中|サミット株式会社

    就活生のSDGsの認知率 95.9%、6割以上の学生が就職活動においてSDGsを意識|株式会社学情による調査